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2010’02.16・Tue

クレーンのコツ

クレーンって、こんな↓機材です。



クレーンはシーソーや天秤のように、支点に対して両極の「重量バランスを取ること」でカメラを上下(ティルト)左右(パン)前後(トラック)と「自由に動かせる」ように成っています。
重りは大体、220kg前後(10kg重りを22本)入れます。操作感覚的には重さを感じませんが、ぶつかって来られたら、大事故に成りますので注意が必要です。下記に主だった点を挙げてみます。


使用上の注意点(お客様に伝えておくことが必要です。)

カメラ側を下し、カメラを雲台ごと載せます。その際には安全の為、ロックすべき箇所がいくつかあります。

〇カメラを固定するリング(φ75mmウイングナット)を確実に絞めて頂く。
 (載せる部分には円周方向のズレを止めるように爪がついていますので合わせて頂きます。)
〇支柱に付いているティルトロックピンやカメラ側に付いている安全帯を必ず使用して頂く。
 (重量バランスが取れるまでは外さない。軽い方が跳ね上がり、重い方が落下します。)
〇重りを載せる時の受け渡しには掛け声を掛けるようにして頂く。
 (渡したつもり、受け取ったつもりと「思い込み」で作業しますと、手を滑らせて落とす事もあります)
〇可動範囲内における、人の出入りに気を付けて頂く。
 (ケガが無いように、操作する方に注意喚起して頂きます。)
〇カメラマンが降りる際には必ず「ピン」を入れて頂く。
 (以前、ティルトブレーキのみで降りようとされた方がいます。ブレーキでは耐えきれませんので・・)


・・・・・

使用する上で先輩のKカメラマンやOカメラマンに教わったコツがいくつかあります。

まずは
「玉の長さに気を付ける」
名前の由来は知らないのですが、レンズそのものをレンズ玉と言います。
玉(レンズ玉)の長さに気を付ける。の「長さ」とは、レンズから被写体までの距離を言っています。

被写体との距離が変われば焦点距離が変わるのでピント(フォーカス)がズレて行きます。

クレーンの構造上、アーム(カメラと重りを支えているバー)は長さが決まっていますのでクレーンワーク(カメラを移動させながら撮影する手法)ではどうしても玉の長さがズレていきます。(下図参照)

それを如何に少なくし、カメラマンの想う狙い通りの画を作るか?が求められます。

言われたコツは「空間に玉の軌道をイメージして、そこに玉を持ってくる」と言うものでした。



被写体を太陽と見立てた天球図のような赤ラインが同じ玉の長さになるラインです。
ここにカメラのレンズを持っていくには台車移動が必要になります。
(前進、後退することでカメラレンズを被写体の天球図上に持っていく)

これが理想ではありますが、実際には非常に高度な技術になりますので、画を確認しながら目的(カメラマンや監督が撮ろうと想っている狙いの画)をいかに実現させるのか?が重要になります。

カメラ側にも、ズームレンズ機能やカメラ設置部の稼働範囲(回ります)など、若干のフォロー出来る部分がありますので、カメラマンと意思疎通をし、「呼吸を合わせる」ことで目的の映像を作って行きます。
カメラマン的にはズーム機能を使用してしまうと画角(画の広がり具合)が変わったり被写界深度(対象物前後でフォーカスが合う範囲)が変わってくるので、極力使用したくは無いとの事です。
(フォーカスを合わせるのが大変だから・・と、言った手抜き思考では無いんですよ~?最初は誤解していましたが・・・理屈が解って理解出来ました。)


次に、目的の位置にレンズを持ってくるコツとして言われたことが
「延長線上に目印を見つける」
と、言ったものでした。

図の中で、クレーンの支点を中心とした天球図の赤ラインが視て取れると想います。

クレーンに載っているカメラは、クレーンの構造上、台車が動かない限りは同じポジションに還ってくる事が理論上は出来ますが、実際には全く同じ場所に還ることは難しいので、撮影映像に支障が出ない範囲まで極力同じポジションに戻すようにします。

その為には、今のカメラ位置を正確に視て取ることがアームマンには求められます。
(クレーンのカメラと重りを繋いでいる棒状部位を「アーム」と言い、そのオペレーターを「アームマン」と呼んでいます。カメラポジションはこの人に委ねられます。ちなみに台車を動かすオペレーターを「台車マン」と呼んでいます)

アームマンは自分視点の天球図上の(役者の天球図のように)何処にカメラレンズ玉が来ているのかを確認し、その「延長線上に目印を見つける」事をします。

目印はとっさに識別出来るものであれば何でも良くて、ハイポジションなら上から吊ってある照明やローポジションなら自分の手元越しに視える床にガムテープで目印を付けたりします。

この方法ならば、自分の体位が変わらない限りは、ほぼ同じ場所にレンズ玉を戻すことが可能です。
自分の視点自体が太陽と成り、天球図の何処に地球(カメラ)が来ているかな?その向こうに見えていた☆(目印)は何かな?と視て位置を把握します。(夜空の星を視て航海する船乗りのようですね!)

・・・

ちなみに役者さんも自分の立ち位置を把握する時に同じ技術を使われます。

役者さんは目の動きも芝居の内で有る為、ワレワレのように直接的に視ることは出来ませんが、視界に入るテーブルなどとの距離感を感覚的に観て立ち位置を測るのだそうです。

もちろん、相手の役者さんや今撮っているカメラなども同時に把握するらしいですから、どれだけ感覚的視界が広いんだろう・・・と感心してしまいます。(きちんと何でも出来るベテラン俳優クラスの術ですが。)

すごいですよね、役者(俳優、女優)って!ヽ(´▽`)/



あれ?クレーンの話が・・あれ? (  ̄д ̄;)ゞ ポリポリ
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